大腸ポリープとは
周囲の大腸粘膜よりも内腔側に隆起したものを大腸ポリープと言います。40歳以降の方にみられ、直腸やS状結腸できやすいといわれ,ポリープの大きさは数mmの小さなものから20mmに及ぶものまでまちまちです。
大腸ポリープの主な症状ですが、ポリープを発症しても無症状の場合がほとんどです。そのため、ポリープを早期に発見・治療するには、大腸内視鏡検査を受けることが重要となります。ただポリープが大きければ大腸内で出血し血便が出たり、あるいは腸閉塞を引き起こすことがあります。
大腸ポリープは、腫瘍性と非腫瘍性に分けられます。上皮性腫瘍性では、悪性(早期がん)と良性(腺腫)に分けられます。非上皮性腫瘍は、平滑筋性腫瘍、脂肪腫などがあります。非腫瘍性では、炎症性ポリープ、過形成性ポリープ、過誤腫性ポリープなどがあります。
腫瘍性ポリープでは、腺腫は大腸ポリープの中では最多(80%)の良性のポリープですが、大きさが増すにつれがん化する確率が高くなります。米国National Polyp Studyより、腺腫の内視鏡切除により大腸がんは76~90%抑制可能であり、53%の死亡率抑制が得られると報告され、日本においても積極的に腫瘍性ポリープの内視鏡切除(内視鏡的ポリープ切除術【ホット・コールド】、内視鏡的粘膜切除術EMR、内視鏡的粘膜下層剥離ESD)が広く行われています。また、特に腫瘍性ポリープの内視鏡治療を行った場合は3年以内に大腸内視鏡を施行することが推奨されています。尚、非腫瘍性ポリープのほとんどはがん化する心配はないといわれています。
大腸ポリープとは、大腸の内側を覆う粘膜の一部が盛り上がってできる病変の総称です。大きさは数mm程度の小さなものから数cm以上になるものまでさまざまで、多くは健康診断や人間ドック、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)の際に偶然発見されます。
大腸ポリープにはいくつかの種類があり、すべてが「がん」になるわけではありません。しかし、「腺腫(せんしゅ)」と呼ばれるポリープや一部の鋸歯状病変(SSLなど)は、放置すると時間の経過とともに大腸がんへ進行する可能性があります。そのため、大腸ポリープは早期に発見し、必要に応じて切除することが大切です。 大腸がんの多くは、ポリープが数年かけて大きくなり、がん化すると考えられています。つまり、ポリープの段階で発見・切除することが、大腸がんの予防につながります。
川崎市・溝ノ口周辺で健康診断の便潜血検査が陽性だった方や、ご家族に大腸がんの既往がある方、40歳以上で一度も大腸カメラを受けたことがない方は、消化器内科での検査をおすすめします。
大腸ポリープの種類
腺腫(せんしゅ)
最も多くみられる腫瘍性ポリープです。良性ですが、時間の経過とともに一部が大腸がんへ進行することがあります。特に10mm以上のポリープや、細胞の異型性が強いものは注意が必要です。
鋸歯状病変(SSLなど)
近年、大腸がんの原因となる病変として注目されています。平らな形をしていることが多く、特に大腸の右側にできやすいため、丁寧な内視鏡観察が重要です。
過形成性ポリープ
主に直腸やS状結腸にみられ、通常はがん化する可能性が低いとされています。ただし、大きさや発生部位によっては詳しい評価が必要になることがあります。
炎症性ポリープ
潰瘍性大腸炎やクローン病など、慢性的な炎症に伴って形成されるポリープです。炎症そのものの治療が重要になります。
大腸ポリープの原因
大腸ポリープができる原因は一つではなく、加齢や生活習慣、遺伝など複数の要因が関係しています。
発症リスクを高める要因として、次のようなものが挙げられます。
- 加齢(40~50歳以降)
- 大腸ポリープや大腸がんの家族歴
- 赤身肉や加工肉の過剰摂取
- 食物繊維不足
- 肥満
- 運動不足
- 喫煙
- 過度の飲酒
- 糖尿病
- 遺伝性疾患(家族性大腸腺腫症など)
生活習慣を改善することでリスクを下げることは期待できますが、完全に予防することは難しいため、定期的な大腸カメラによるチェックが重要です。
大腸ポリープの症状
多くの大腸ポリープは自覚症状がありません。
そのため、「症状がないから問題ない」と思っていても、大腸カメラで複数のポリープが見つかることがあります。
ポリープが大きくなると、次のような症状が現れる場合があります。
- 血便
- 便潜血陽性
- 粘液便
- 便秘や下痢
- 腹痛
- 便が細くなる
- 貧血
これらの症状は大腸がんや炎症性腸疾患などでもみられるため、症状がある場合は早めの受診が大切です。
大腸ポリープの検査
便潜血検査
便に目では見えない微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。健康診断や自治体の大腸がん検診で広く行われています。
ただし、小さなポリープでは出血しないこともあり、陰性でもポリープがないとは言い切れません。
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)
大腸ポリープを見つける最も精度の高い検査です。
肛門から細い内視鏡を挿入し、大腸全体を詳しく観察します。高性能な内視鏡では、小さなポリープや平坦な病変も見つけやすくなっています。
検査中に切除可能なポリープが見つかった場合は、その場で切除できることも多く、検査と治療を同時に行えることが大きなメリットです。
病理検査
切除したポリープは顕微鏡で詳しく調べ、種類やがん化の有無を確認します。その結果に応じて、今後の検査間隔や治療方針を決定します。
大腸ポリープの治療
大腸ポリープの治療は、種類や大きさ、形状によって異なります。
がん化の可能性があるポリープは、内視鏡で切除することが基本です。
代表的な治療法には以下があります。
- コールドポリペクトミー
- スネアポリペクトミー
- EMR(内視鏡的粘膜切除術)
小さなポリープであれば、多くの場合は日帰りで切除が可能です。切除後は一定期間、激しい運動や飲酒を控えるなどの生活上の注意が必要になります。
大腸ポリープを予防するには
大腸ポリープを完全に防ぐ方法はありませんが、生活習慣を見直すことで発症リスクを下げられる可能性があります。
日頃から次のようなことを心掛けましょう。
- 野菜や果物、食物繊維を積極的に摂る
- 赤身肉や加工肉を食べ過ぎない
- 適度な運動を続ける
- 禁煙する
- 飲酒を控えめにする
- 適正体重を維持する
- 定期的な便潜血検査を受ける
- 医師の指示に従って大腸カメラを受ける
一度ポリープを切除した方は、新しいポリープができることもあるため、定期的な経過観察が重要です。
このような方は大腸カメラをご検討ください
以下に当てはまる方は、消化器内科でのご相談をおすすめします。
- 健康診断で便潜血陽性を指摘された
- 血便が出たことがある
- 腹痛や便通異常が続いている
- 家族に大腸がんや大腸ポリープの方がいる
- 40歳以上で一度も大腸カメラを受けたことがない
- 以前に大腸ポリープを切除したことがある
症状がなくてもポリープが見つかることは珍しくありません。定期的な検査を受けることが、大腸がんの早期発見・予防につながります。
川崎・溝ノ口で大腸ポリープの検査・治療なら当院へ
当院では、川崎市・溝ノ口エリアの皆さまに安心して大腸カメラを受けていただけるよう、苦痛の少ない内視鏡検査に努めています。便潜血陽性や血便、便通異常などの症状がある方はもちろん、「一度検査を受けてみたい」「家族に大腸がんの人がいて心配」という方にも、大腸カメラをご案内しています。
検査中に切除可能な大腸ポリープが見つかった場合には、患者さまの状態や病変の大きさ・形状を確認したうえで、日帰りでの内視鏡切除に対応できる場合があります。ポリープを早期に切除することで、大腸がんの発症リスクを低減することが期待できます。
川崎・溝ノ口で大腸ポリープや大腸がんの予防、便潜血陽性の精密検査、大腸カメラをご検討の方は、お気軽に当院へご相談ください。患者さま一人ひとりの症状や不安に寄り添い、分かりやすい説明と丁寧な診療を心がけています。
大腸ポリープに関するよくあるご質問(Q&A)
- 大腸ポリープを切除するとき、痛みはありますか?
- 腸の粘膜には痛覚(痛みを感じる神経)がないため、ポリープを切除する際の痛みは基本的にありません。当院では患者さまの負担を軽減するため、苦痛の少ない内視鏡検査・切除を心がけています。
- 便発見されたポリープは、その日にすぐ切除できますか?
- 多くの場合は大腸カメラ検査の際に、その場で日帰り切除が可能です。ただし、ポリープの大きさ(数cm以上など)や形、抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)の服用状態によっては、安全を優先して高次医療機関での入院切除をご案内する場合があります。
- 便便潜血検査で「陽性」が出ました。必ずポリープやがんがありますか?
- 必ずしもポリープやがんがあるとは限りません(痔や一時的な出血の場合もあります)。しかし、精密検査(大腸カメラ)を受けることで、早期の大腸がんや放置するとがん化する可能性のある腺腫(ポリープ)が見つかるケースは多くあります。陽性の判定が出たら放置せず、必ず大腸カメラを受けましょう。
- 便一度ポリープを切除したら、もう検査を受けなくても大丈夫ですか?
- ポリープを切除しても、生活習慣や体質によって別の場所に新しいポリープができることがあります。切除したポリープの数や大きさ、病理組織検査の結果に応じて、1〜3年後など適切な時期に定期的な大腸カメラを受けることが推奨されます。

