1.緊急血便外来について

血便・下血といった症状が出た際、「たかが痔だろう」と放置してしまうケースが非常に多く見られます。しかし、その出血の裏には大腸がんや様々な消化器疾患など、早期の発見と適切な治療を必要とする重篤な消化器疾患が隠れていることがあります。
当院では、突然の血便や下血による不安に速やかにお応えするため「緊急血便外来」を開設しています。速やかに正確な診断を行い、命に関わる病気の見落としを防ぎます。お尻からの出血や便の色の異常に気づいたら、決して自己判断で様子を見ず、当院へご相談ください。
当院は予約優先ではありますが、予約の有無にかかわらず、その日中の診察、ならびに、緊急性のある場合は当日の大腸カメラ検査(遅くとも翌日)を優先的に実施いたします。

2.当院の緊急血便外来の特徴

当院では、患者様が安心して迅速に検査・治療を受けられるよう、以下の体制を整えています。

  • 溝の口駅 南口から徒歩5分の好アクセス
    JR武蔵溝ノ口駅・東急溝の口駅のどちらからでも徒歩5分の「溝の口メディカルモール3階」にございます。体調に不安があるときでも来院しやすい立地です。

日本消化器内視鏡学会「女性専門医・指導医」による安心の診療

経験豊富な女性院長が、お一人おひとりの症状を丁寧に深くお聞きします。デリケートなお尻の悩みや血便の症状も、ジェンダーを問わずリラックスして安心してご相談いただけます。

鎮静剤(麻酔)を使用した「苦痛の少ない大腸カメラ」

「大腸カメラは痛そう、怖い」という不安を解消するため、当院では点滴から鎮静剤を投与し、ウトウトと眠っているような状態で楽に検査を受けていただけます。

日帰りの「大腸ポリープ切除」に対応

大腸カメラの検査中に血便の原因となるポリープが見つかった場合、その場で切除する「日帰りポリープ切除術」にも対応しています(※大きさや数によります)。

胃カメラとの「同日(同時)検査」も可能

下血(黒い便など)の原因が胃や食道にある可能性がある場合、一度の来院・一度の麻酔で胃カメラと大腸カメラを同時に行うことも可能です。検査内容は医師の判断によります。

リカバリースペースの完備

検査後は、専用の回復室(リカバリースペース)でお薬が覚めるまで30〜60分ほど、ゆっくりお休みいただけます。

3.緊急血便外来の対象となる方

以下のような症状がある方は、当院の緊急血便外来の対象となります。早めの受診をお勧めします。

  • 排便時に真っ赤な血が大量に出た、または便器が大量の血液で真っ赤になった。
  • 便全体に血液が混ざり、全体的に赤黒くなっている
  • イカスミやチョコレートのような「黒い便(タール便)」が出た
  • ゼリー状の粘液に血が混じったような便(粘血便)が出た

4.前日・当日の注意点とスケジュール

上記3のごとく血便のある方は、外来の予約が難しい場合でも、直接当院に来院してください。緊急性のある場合は当日の大腸カメラ検査(遅くとも翌日)の対応をします。
緊急で大腸カメラを行う際には、可能な限り前日から食事を抜いた状態でご来院下さい。当日予約されている診療や検査の合間に緊急対応の時間を確保する必要があり、診察や検査の開始時刻を事前にお約束することができません。また、ご帰宅時間についても目安のご提示が難しくなっております。お時間には余裕を持ってお越し頂きますようお願いいたします。
なお、緊急で大腸カメラを行う場合の一般的な食事制限と準備のルールです。

前日の制限

原則として、前日の食事は血便が認めた後からは、なるべく絶食のまま、なお水分(お水、スポーツ飲料水、お茶など)は可能です。

当日の制限

当日は検査が終わるまでお食事は一切控えていただきます。ただし、脱水予防のため、水やお茶などの透明な水分は適度にお摂りください。

下剤(腸管洗浄剤)の服用

腸の中をきれいにするための下剤をお飲みいただきます。服用方法やタイミングについては、事前にスタッフより分かりやすくご説明いたします。

5.受診から検査・治療までの流れ

当院における、ご来院から検査、結果説明までの基本的な流れです。

STEP 1:ご予約・事前問診

WEBまたはお電話にてご予約ください。急な血便や下血で体調に不安がある場合は、事前にお電話をいただけますとスムーズなご案内が可能です。

STEP 2:ご来院・医師による診察

溝の口メディカルモール3階にお越しください。専門医が血便の色や状態、随伴症状について詳しくお伺いします。血便の写真または便器の中の状態がわかる写真を撮り医師にお見せください。

STEP 3:検査前処置

大腸カメラを行う場合、腸内をきれいにするための下剤(腸管洗浄剤)を服用していただきます。

STEP 4:内視鏡検査(大腸カメラ)の施行

鎮静剤を投与し、苦痛を徹底的に抑えた状態で、専門医が細部まで観察します。検査時間は通常15〜20分程度です。

STEP 5:日帰り治療(ポリープ切除)※必要な場合

検査中に切除適応のある大腸ポリープを発見した場合は、その場で日帰り切除を行います。

STEP 6:リカバリー・結果説明

検査後はリカバリースペースのベッドやチェアで30〜60分ほどゆっくりお休みいただき、お薬が覚めた後に撮影画像を見ながら分かりやすく結果をご説明します。

6.よくある質問(Q&A)

Q. 痔があるのですが、それでも大腸カメラを受けられますか?
A. はい、受けられます。
むしろ「痔があるから血便が出るのは当然」と思い込み、大腸がんを見落としてしまうことが一番危険です。痔の出血か、それ以外の病気による出血かを正しく見極めるために検査が必要です。
Q. 検査の当日は車や自転車で行っても大丈夫ですか?
A. 鎮静剤(麻酔)を使用するため、安全を考慮し、検査当日は車・バイク・自転車の運転は一切できません。
公共交通機関(溝の口駅徒歩5分)または徒歩・タクシーでのご来院をお願いいたします。
Q. ポリープを切除した場合、その後の生活に制限はありますか?
A. 日帰りポリープ切除を行った場合、出血を予防するため、切除後1週間程度は「飲酒」「激しい運動」「長風呂(シャワーは可)」「遠出や旅行」を控えていただく必要があります。
詳細な注意点は検査後にしっかりお伝えします。
Q. 20代や30代の若さでも血便が出たら緊急で病院に行くべきですか?
A. はい、年齢に関わらず受診してください。
近年では若い世代でも「潰瘍性大腸炎」や「クローン病」などの炎症性腸疾患が増加しています。また、若年性の大腸がんの可能性もゼロではありません。「若いから痔だろう」と過信せず、一度専門医にご相談ください。
Q. どのような状態であれば、すぐに受診(または救急受診)すべきですか?
A. 便器が真っ赤に染まるほどの大量の出血があった場合や、何度も血便が続く場合、また「激しい腹痛」「冷や汗」「めまい・ふらつき」「気が遠くなるような感覚」を伴う場合は、消化管内で大量出血が起きている、あるいはショック状態に陥っている危険性があります。速やかに当院へご連絡いただくか、夜間であれば救急外来を受診してください。

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