- 2026年7月31日
過敏性腸症候群とは?お腹の痛みや便通の乱れが続くとき
お腹の調子は、毎日の過ごし方の影響を受けやすいものです。食事の内容や睡眠時間、疲れのたまり方、緊張する場面などによって、普段は気にならない腸の働きが変化することがあります。
お腹の痛み、下痢、便秘が続くと、外出や仕事、学校生活にも気を遣うようになります。検査で大きな異常が見つからない場合でも、症状が続いているなら過敏性腸症候群が関係している可能性があります。体質と決めつけず、消化器内科で相談してみることが大切です。
過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群とは、大腸に腫瘍や強い炎症などの明らかな病変がないにもかかわらず、腹痛やお腹の不快感、下痢、便秘などを繰り返す状態です。英語ではIrritable Bowel Syndromeと呼ばれ、IBSと表記されることもあります。
この病気の特徴は、腹痛と便通の変化が関係している点です。排便後に痛みが軽くなる、便の回数が増える、便が硬くなる、下痢と便秘を繰り返すなど、症状の出方は人によって異なります。命に関わる病気ではないことが多いものの、毎日の生活に影響しやすい不調です。
過敏性腸症候群の主な症状
過敏性腸症候群では、腹痛、お腹の張り、下痢、便秘、残便感、ガスがたまりやすい感覚などがみられます。痛みの出方もさまざまで、急に差し込むように痛む方もいれば、重い違和感が続く方もいます。調子のよい日と悪い日を繰り返すこともあり、症状が一定しない点も特徴です。
日常生活では、トイレの場所を常に気にする、電車やバスに乗るのが不安になる、外食を避ける、人との予定を入れにくくなるなどの影響が出ることがあります。また、「また症状が出たらどうしよう」という不安が強くなり、その緊張が腸の働きに影響することもあります。
過敏性腸症候群の原因
過敏性腸症候群の原因は1つではありません。自律神経の乱れ、ストレス、睡眠不足、食生活の偏り、腸内環境の変化、感染性腸炎の後に残る腸の過敏さなど、いくつかの要因が関係すると考えられています。腸は脳と密接につながっており、緊張や不安によって腸の動きが変化することがあります。
また、腸が刺激に敏感になり、通常であれば強く感じないガスや便の移動を、痛みや張りとして感じやすくなることがあります。腸の動きが活発になりすぎると下痢が起こりやすくなり、反対に動きが低下すると便秘につながります。
症状の型
過敏性腸症候群は、便通の状態によっていくつかの型に分けられます。下痢が中心の方は、急な便意や朝の腹痛、緊張する場面での下痢に悩むことがあります。便秘が中心の方は、便が硬い、排便回数が少ない、強くいきまないと出にくい、すっきりしないといった症状が続きやすくなります。
下痢と便秘を交互に繰り返す場合もあります。同じ過敏性腸症候群でも、症状の出方によって治療や生活上の工夫は異なります。そのため、どのような症状が出るのかを整理することが大切です。
診断で確認すること
診断では、症状の経過、腹痛と排便の関係、便の回数や形、生活背景などを確認します。必要に応じて血液検査、便検査、大腸カメラなどを行い、大腸がん、炎症性腸疾患、感染性腸炎、薬の影響など、別の病気が隠れていないかを調べます。
特に、血便、黒い便、発熱、体重減少、貧血、夜間に目が覚めるほどの下痢、急に始まった強い症状がある場合は注意が必要です。過敏性腸症候群だけで説明できないこともあるため、自己判断で市販薬を使い続けるよりも、医療機関で原因を確認することが大切です。
治療と生活習慣の見直し
治療では、症状の型や生活リズムに合わせて対応します。まずは食事、睡眠、運動、ストレスとの関係を見直します。暴飲暴食を避け、脂っこいもの、刺激の強いもの、アルコール、カフェインなどで症状が悪化しないか確認することが大切です。
生活習慣を整えても症状が続く場合は、薬を使った治療を検討します。腸の動きを整える薬、腹痛を和らげる薬、下痢を抑える薬、便を出しやすくする薬、腸内環境を整える薬などを、症状に合わせて選択します。薬は自己判断で続けるのではなく、医師と相談しながら調整することが大切です。
お腹の不調を我慢しないために
過敏性腸症候群は、検査で明らかな異常が見つかりにくいことから、周囲に理解されにくい場合があります。しかし、本人にとっては外出や仕事、食事、人付き合いに影響する切実な症状です。体質や緊張のせいと決めつけず、続く腹痛や便通の乱れがあるときは相談することが大切です。
受診時には、いつから症状があるのか、腹痛と排便に関係があるのか、下痢や便秘の頻度、便の状態、血便の有無、食事やストレスとの関係を伝えると診療が進めやすくなります。過敏性腸症候群は、生活の工夫と治療を組み合わせることで症状との付き合い方を整えていける病気です。気になる症状が続くときは、消化器内科で相談してみてください。
川崎溝の口こぐれ大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック
当院は女性医師が院長の内視鏡・消化器内科クリニックです。治療が不安な方にも、丁寧に説明を行い、安心して治療できる環境を備えています。消化器内科専門の男性医師も在籍しており、男性・女性問わず受診しやすい体制を整えています。
当院では、内視鏡機器と鎮静剤を用いて楽に受けられる内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)検査を行っています。胃・大腸の不調の原因や、がんの早期発見・早期治療ができ、日帰り大腸ポリープ切除や内視鏡を専門とする多数の医療機関と連携して治療を行っています。溝の口駅から徒歩5分です。
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