- 2026年8月12日
- 2026年8月14日
若い人でも便潜血陽性なら大腸カメラを受けるべき?年齢別の考え方【消化器内科専門医監修】
こんにちは、川崎溝の口こぐれ大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック(旧木暮クリニック)です。
20代や30代など若い世代の方で、健康診断の結果に「便潜血陽性(要精密検査)」と書かれているのを見て驚いた経験はありませんか?
「大腸がんはお年寄りの病気でしょ?」「若いのにがんになるわけがない」「きっと切れ痔の血が混ざっただけ」と自分に言い聞かせ、精密検査(大腸カメラ)の予約をためらってしまう方は非常に多くいらっしゃいます。
また、「大腸カメラは痛そうだし恥ずかしい」「若い自分が検査を受けるのは大げさでは?」と不安を感じるのも無理はありません。
この記事では、若い人でも便潜血陽性が出たら大腸カメラを受けるべきなのかという疑問に対する医学的な結論、若い世代で陽性になる原因、年齢別のリスクや考え方について、消化器内科専門医監修のもと詳細に解説します。
この記事を読むと、若い世代での便潜血陽性の正しい意味と、なぜ先延ばしにしてはいけないのかが明確になり、安心して次の一歩を踏み出せるようになります。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1.若い人でも便潜血陽性なら大腸カメラを受けるべき?専門医の結論
結論から申し上げますと、「20代や30代であっても、便潜血陽性が1回でも出たら、必ず大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けるべき」です。
「大腸がんは高齢者の病気」というイメージが強いかもしれませんが、近年、日本や世界中で20代〜40代の若年層における大腸がん(若年性大腸がん)の発症率が増加傾向にあることが数々の疫学データで報告されています。
確かに、20代や30代で実際に大腸がんが見つかる確率は、40代以上(約3〜5%)に比べると全体としては低めです。しかし、若い世代の便潜血陽性には、がん以外にも「早期発見・早期治療が必要な炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)」や「将来がん化する大腸ポリープ」が隠れている割合が非常に高いという事実があります。
さらに、万が一若い世代で大腸がんが発生していた場合、高齢者よりも進行スピードが速い傾向があるため、「若いから大丈夫」と放置することのリスクは、実は高齢者以上に大きいのです。
2.若い世代で便潜血陽性になる4つの主な原因と年齢別の考え方
では、なぜ20代や30代の若い世代で便潜血陽性の判定が出るのでしょうか。若い世代の陽性反応を引き起こす主な原因と、年齢別のリスクの捉え方を解説します。
若い世代で便潜血陽性になる「4つの原因」
- 痔(切れ痔・いぼ痔):
若い世代の陽性原因で最も頻度が高いものです。便秘や下痢、デスクワークなどでお尻の粘膜が切れ、目に見えない微量の出血が便に付着します。 - 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病):
大腸の粘膜に慢性的な炎症やただれが起きる病気(指定難病)で、実は10代後半〜30代の若年層で最も多く発症します。初期症状は軽い血便や腹痛、下痢ですが、放置すると難治化するため早期発見が極めて重要です。 - 大腸ポリープ(腺腫):
将来がん化するリスクを持つポリープです。「ポリープは中年以降」と思われがちですが、遺伝的要因や食生活の変化により、20代〜30代で見つかるケースも珍しくありません。 - 若年性大腸がん:
割合としては低いものの、ゼロではありません。特に血縁者に大腸がんやポリープの既往がある方(遺伝性大腸がん家系など)はリスクが高まります。
年齢別の「便潜血陽性」に対する考え方
| 年齢層 | 便潜血陽性のリスク傾向 | 精密検査(大腸カメラ)を受けるべき理由 |
| 20代〜30代 | 痔や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患が多い。 ポリープや若年性がんのリスクもゼロではない。 | 難病(潰瘍性大腸炎など)の早期発見と、進行が早い若年性がんの見落としを防ぐため。 |
| 40代以上 | 大腸がん(約3〜5%)や大腸ポリープ(約30〜40%)の頻度が急激に跳ね上がる。 | 早期がん・前がん病変(ポリープ)の段階で発見し、100%近く完治・予防するため。 |
3.「若さゆえの油断」が招く進行がんのリスク
「私はまだ20代だし、お腹も痛くないから、絶対にただの痔のはず」
「若いのに大腸カメラなんて、恥ずかしいし面倒だからスルーしよう」
仕事や学業で忙しい若い世代ほど、このように「若いこと」を理由ににして、要精密検査の通知を机の引き出しに眠らせてしまいがちです。しかし、消化器内科専門医として、この若い世代の放置には非常に強い危機感を持っています。
⚠️ 医療現場で実際に起きてしまう、若さゆえの遅れ
「健康診断で『便潜血陽性』が出たものの、『20代だし、どうせ切れ痔の血だろう』と自己判断して2年間放置されていた20代後半の患者様。その後、貧血と持続する下痢で当院を受診され、大腸カメラを行ったところ、直腸に周囲のリンパ節まで浸潤した『進行大腸がん』を発見。若い世代のがんは細胞の増殖が速いケースがあり、結果として広範囲の手術と厳しい抗がん剤治療が必要に。
若い世代に発症する大腸がんは、見過ごしている間にあっという間に進行してしまう恐れがあります。
「痔があるから陽性になった」のではなく、「痔の出血だと思い込んでいた影で、重大な病気が進行していた」という悲劇を避けるためにも、「若さ」を安心の理由にせず、一度確実に大腸カメラで腸の中を確認することが重要なのです。
4.当院が提供する「安心して受けられる大腸カメラ」
「検査が必要なのは分かったけれど、大腸カメラは痛そうで怖い」「若い自分が検査を受けるのは心理的ハードルが高い……」
そんな葛藤や不安を抱える若い世代の患者様のために、川崎溝の口こぐれ大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニックでは、心理的負担に徹底的配慮した内視鏡検査を行っています。
腸を無理に伸ばさない高度な挿入技術「軸保持短縮法」
大腸カメラ検査で激しい痛みを感じる最大の理由は、経験の浅い医師がスコープを力任せに押し込み、お腹の中で複雑に曲がりくねっている腸の壁をグーッと引き伸ばしてしまうからです。
当院の消化器内科専門医が実践する「軸保持短縮法(じくほじたんしゅくほう)」は、スコープを押し込むのではなく、アコーディオンのように腸を手前に優しく引き寄せ、直線的に折りたたみながら進める高度なテクニックです。腸の壁が一切引っ張られないため、患者様が腸の奥で突っ張るような痛みを自覚することはありません。
鎮静剤の活用で「うとうと眠っている間」に終了
当院では、点滴から少量の鎮静剤を使用します。お薬が入ると数十秒で深いリラックス状態に導かれ、意識がうとうとと心地よく眠っているような状態になります。痛みや恐怖心を脳のレベルでまったく感じないまま、ほとんどの患者様が「えっ、もう終わったんですか?」と驚かれるうちに検査が終了します。
プライバシーに配慮した環境と熟練の専門医
若い世代の方が抱えがちな「恥ずかしさ」にも徹底的に配慮しています。検査用パンツは露出を最小限に抑えた仕様になっており、熟練の消化器内科専門医が細やかな気配りでスピーディーかつ繊細な操作を行います。
検査中に万が一、将来がん化するリスクのある大腸ポリープが見つかった場合は、その場で切除する「日帰りポリープ切除」にも対応しています。
5.まとめ
「若いから便潜血陽性でも大丈夫」という考え方は、医学的には非常に危険な油断です。
20代や30代での便潜血陽性は、大腸がんだけでなく、若年層に多い「潰瘍性大腸炎」などの指定難病を早期発見するための大切なサインでもあります。また、もしポリープが見つかったとしても、若いうちに切除しておけば、将来の大腸がんリスクをほぼ確実にゼロに抑えることができます。
大腸がんは、早期(ステージI)のうちに発見して治療を行えば、95%以上が確実に完治する病気です。「若いから」「検査が痛そうだから」と大切な精密検査を先延ばしにする必要はありません。
当院の熟練の専門医による「軸保持短縮法」と「鎮静剤」を組み合わせた、大腸カメラをぜひ頼ってください。川崎溝の口こぐれ大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニックが、あなたの不安な気持ちにどこまでも寄り添い、健やかな未来を全力でサポートいたします。
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