- 2026年4月17日
急性膵炎とは?
日常生活の中で、突然強いお腹の痛みに見舞われた経験がある人がいると思います。その背景にはさまざまな疾患が潜んでいますが、見逃してはならない代表例の一つが「急性膵炎」です。膵臓は消化と血糖調節に関わる重要な臓器であり、その炎症は全身に大きな影響を及ぼします。
症状の現れ方や重症度には幅があり、軽症で自然に改善するケースから、集中治療を要する重篤な状態に進行するケースまで存在します。適切な知識を持つことで、早期受診と重症化の回避につながります。
急性膵炎とは?
急性膵炎とは、膵臓に急激な炎症が生じる疾患です。膵臓内部で消化酵素が異常に活性化し、自身の組織を消化してしまう自己消化が要因です。これにより一部の炎症だけでなく、全身の炎症反応へとつながります。
通常、膵液に含まれる酵素は十二指腸で活性化される仕組みになっています。しかし何らかの原因で膵内で活性化されると、組織障害が急速に進行します。この過程が急性膵炎の発症となります。
急性膵炎の原因
急性膵炎の原因として多いのは「胆石」と「アルコール摂取」です。胆石が胆管や膵管を閉塞することで膵液の流れが邪魔され、酵素の異常活性化が引き起こされます。アルコールは膵細胞に直接的な障害を与え、炎症を起こします。
そのほかにも「高脂血症」、「薬」、「外傷」、「感染症」などが関与する場合があります。原因が特定できない特発性膵炎も存在し、様々な要因が重なって発症するケースもあります。
急性膵炎の症状
急性膵炎の代表的な症状は上腹部の強い痛みです。この痛みは背中に及ぶこともあり、持続的でどのような姿勢をとっても痛みが軽減しにくい点が特徴です。吐き気や嘔吐を伴うことも多く、食事摂取が困難になる場合があります。
重症化すると発熱、頻脈、低血圧などの全身症状が現れます。さらに呼吸状態の悪化や意識障害が生じることもあり、迅速な医療対応が求められる状態へと進行します。
急性膵炎の診断
診断は症状、血液検査、画像検査を組み合わせて行われます。血液検査ではアミラーゼやリパーゼといった膵酵素の上昇を確認し、数値化します。これらの数値は発症早期から上昇するため重要な指標となります。
画像検査ではCTや超音波検査が用いられ、膵臓の腫大や周囲の炎症、壊死の有無を確認します。特に造影CTは重症度の判定に有用であり、治療方針の決定につながります。
急性膵炎の重症度分類
急性膵炎は軽症と重症に大別され、さらに詳細な重症度分類が存在します。重症例では膵壊死や感染、臓器不全が合併し、生命に大きな影響を与えます。そのため早期の重症度評価が極めて重要です。
日本では予後因子やCT所見を基に、集中治療の必要性を判断します。重症と判定された場合には専門施設での管理が推奨され、迅速な対応が改善につながります。
急性膵炎の治療
治療の中心は保存的療法です。膵臓を安静に保つため絶食とし、点滴による十分な輸液管理を行います。これにより循環動態を安定させ、炎症の進行を抑制します。
痛みに対しては鎮痛薬を使用し、必要に応じて抗菌薬や栄養管理を行います。原因が胆石の場合には、内視鏡的処置や手術が検討されることもあります。
合併症と注意点
急性膵炎ではさまざまな合併症が問題となります。膵壊死、膵周囲膿瘍、仮性嚢胞などの合併症に加え、呼吸不全や腎不全といった合併症も発生することがあります。
これらの合併症は発症後数日から数週間にわたって現れるため、継続的な観察が必要です。特に感染を伴う膵壊死は重篤であり、手術が必要になる場合もあります。
急性膵炎の再発防止
急性膵炎の予防には原因への対策が重要です。アルコールが関与している場合は禁酒が基本となり、胆石が原因であれば適切な治療が再発防止につながります。
生活習慣の見直しも重要であり、脂質の過剰摂取を避けることや適正体重の維持が推奨されます。過去に病気をしたことのある場合には定期的な医療機関でのフォローアップが再発リスクの低減に寄与します。
川崎溝の口こぐれ大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック
当院は女性医師が院長の内視鏡・消化器内科クリニックです。治療が不安な方にも、丁寧に説明を行い、安心して治療できる環境を備えています。消化器内科専門の男性医師も在籍しており、男性・女性問わず受診しやすい体制を整えています。
当院では、内視鏡機器と鎮静剤を用いて楽に受けられる内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)検査を行っています。胃・大腸の不調の原因や、がんの早期発見・早期治療ができ、日帰り大腸ポリープ切除や内視鏡を専門とする多数の医療機関と連携して治療を行っています。溝の口駅から徒歩5分です。
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