• 2025年11月23日

大腸カメラの鎮静剤(麻酔)について

〜安心して検査を受けていただくために〜

大腸カメラは「痛いのでは?」「苦しいのでは?」と心配される方が多い検査です。

当院では、できるだけ楽に、安心して検査を受けていただくことを最優先に、鎮静剤(麻酔)を用いた大腸カメラを行っています。

今回は、当院で使用している鎮静剤について、効果や安全性、検査後の注意点を分かりやすくまとめました。

鎮静剤とは、不安や緊張を和らげ、眠ったような状態で検査を受けられるようにするお薬です。

完全に意識をなくす外科の手術の時に行う全身麻酔とは異なり、呼びかけに反応できる・自分で呼吸ができる、軽い麻酔状態をつくります。

  身体への負担が少ない

  不快感・痛みを大きく軽減

  検査中の記憶がほとんど残らないことが多い

  眠っている間に検査が終わる方が多数

鎮静量の調整、患者さんの状態チェックは経験豊富な医師が行います。

検査中は

  血圧

  心拍

  呼吸

  酸素濃度

をリアルタイムで確認し、安全性を最大限に担保します。

患者さんの体格・年齢・既往・不安の強さに応じて、鎮静剤を最適化します。

「強すぎず」「弱すぎず」「ちょうどいい鎮静」を調整するのが専門医の技術です。

腸の曲がりが強い方でも、鎮静下ではとても楽に検査が可能です。

眠ったような状態なので、不安感が強い方にも向いています。

力が抜けるため、腸の動きや緊張がやわらぎ、

ポリープや病変を丁寧に観察しやすくなり、精度が上がるのも大きなメリットです。

多くの方は3060分ほどで自然に目が覚めます。

鎮静の影響が残る可能性があるため、必ず公共交通機関かご家族の送迎でご来院ください。

午後まで少しボーッとする方もいますが、多くは当日中に完全回復します。

Q. 完全に寝てしまいますか?

「完全に意識がなくなる」麻酔ではありません。

多くの方がうとうとし、検査中の記憶がほとんど残りません。

Q. 鎮静剤は安全ですか?

専門医が量を調整し、モニター管理のもとで行うため、高い安全性を保っています。

大腸カメラは、鎮静剤を使うことで

「痛い・つらい」から「寝ている間に終わる」検査へ

大きく変わりました。

「初めてで不安」

「以前つらかった経験がある」

そんな方こそ、ぜひ一度当クリニックにご相談ください。

川崎溝の口こぐれ大腸胃食道の内視鏡・消化器内科クリニック(旧木暮クリニック) 044-870-7710 ホームページ